松涛中学で過ごした3年間が、私にどのような影響があったか?そのときは全く気にも留めなかったことが、今の私の趣味趣向などに、甚大な影響を及ぼしているような気がします。それは次のようなことです。ある日、ラジオをつけると、何か懐かしい旋律が聞こえてきました。それは何だったかな?と考えてみると、松涛の運動会のときにスピーカーから流されていたもので、曲が終わるとアナウンサーが、「グノーのファウストのワルツ」といいました。また、名前は聞いていましたが、日本では感心が無かったバレーのDVDを家内が図書館から借りてきました。それはコッペリアとジゼルと言うもので、名前は日本でも聞いていました。家でかけてみると、その音楽は、正に松涛中学の運動会などでスピーカーから流れてきた旋律の類でした。私はすっかりこれにハマッテしまいました。なんと、60年近く前、何の気にもかけなかったことが、私の老後の生活を、かくも豊かにしているとは!昔、疎開先の田舎で食べたカボチャ入りのうどんなどが、私の食べ物の嗜好を決めたように。
伊東宏
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