いつも木下さんからはブログを頂戴しながら自身で書くのははじめてです。ここ25年ほど京都府宇治市主催の「紫式部女流文学賞」の選考の下読みをして、毎年前年の推薦されてくる女流文学者の作品を平均60点ほど読んでいます。もちろんそのような作業は私の本業ではないのですが、市民文化賞の選考委員長を頼まれている関係もあり、読むのがつらくなったら即刻やめようと思いつつ、結局本年が25回目になりました。本を読むことの楽しさは、私は中学の時に若井田先生以下当時の国語の先生方から教えられたのだと思います。もちろん90歳を過ぎた佐藤愛子の「晩鐘」や流行作家宮部みゆきの「荒神」など、われわれの年代でもよくわかる作品も多くありますが、半分以上 は芥川賞作家など若い人の作品で、私の常識とは違う言葉遣いや表現がまかり通っており、若干の違和感もあります。しかし、時代は変化するのですね。私より若いしかし定年間近の大学の先生方5名と、5冊ほどを選んで、最終選考者(川上ひろみなどの文学者で最近までは瀬戸内寂聴・梅原猛など)にまわしましたが、私などこの文学作品を読むという行為で、時代の変化を感じ、それなりに受け入れております。本業の方は昨年と今年で、20年ほど続けた二つの学会の代表を若い人に譲って(といっても二人とも定年で名誉教授になった人で、若いとは言えないのですが)、一研究者として暮らしています。私が専門とした道は大学で見つけたものですが、やはり方向性の基本は、中学の先生方による影響が 大 きかったものと思っています。
ただ、中学生時代の友人たちは、それぞれ方向性が違うので結局昔話しかできないような気がして、集まりの会などに出ることが躊躇われます。ただしこのブログは拝見しています。
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山路興造
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